竜崇縫靴店

2020年最初の新作は、
竜崇縫靴店を語る上で欠かせない、
重要な逸足になり得る予感がします。

L-02の着想として選んだのはデッキシューズ。

新作の構想段階でお客様にお話しすると
この意匠に良い印象をお持ちでない方が多かった。

定義では、切り込み入りのラバーソールを使用し
水中に入ったときに靴が脱げないよう、
履き込み口から甲に回して結ぶ紐が付いている靴。

メジャーどころからキワモノまで
靴の種類は無数にありますが、
その中でも特に脚光を浴びない
いなたい靴の代表格。
スニーカーしか持ってなかった大学生が
お洒落に目覚めてABC martで
初めて買うカジュアルシューズって
いうウブなイメージもある。

世界各国のシューズブランドから出ているが
取り決められた様に同じ顔の靴作ってますし、
甲板で滑らないモッサいラバーソール付いてるけど
いつ船乗るねん!って突っ込みたくなるし、
絶妙にダサいのをただ模倣しているように思えて
見ていたらなんだか怒りを覚えました。

なので作りました、格好良いやつ。

Trial L-02
process/ handsewn welted construction
upper/ KUDU (gaucho.ridge)
lining/ Du Puy l.calf
outsole/JR or ridgeway
size/ A. B. C. D. E. F
price/ ¥90,000 +tax

従来のデッキシューズは、
upper(表革)とlining(内革)の間に
紐を入れ込み製作しますが、
L-02ではシューホールを貫通させることで
ご自身で手軽に紐を交換できる仕様になってます。
紐は勿論、リボンや使わなくなったハンケチーフを
裂いて着けたりすると凄くecoやし素敵やん?

丸紐じゃなければ足に当たっても痛くないし
初めから履き口を高めに設計していたら
カウンターも十分入るので問題も無い。
穴周りも一個づつ補強も兼ねて縫ってます。

思考停止した浅はかな意匠の踏襲はせず
情熱とアンチテーゼを持って、新しい定番をつくる。

だんだん春めいてきましたね。
今年も名作を沢山作って参ります。

竜崇縫靴店

2020-03-04