歩みを促す、美しい道具

懐靴 Pintは、
2月に受注会を開催させていただいた
京都御所と鴨川の間、荒神口にあるお店
PINT の理念と店主 中地大介氏に
想いを馳せて生まれた新作です。

懐靴 PINT
革靴とスリッパの中間のような履物。
そんな靴があれば嬉しい。とお話しをいただき
お店の雰囲気や中地さんのライフスタイルを
考慮し製作させて貰いました。

野性味のある表面と滑らかで美しいスエードが
表裏一体のKUDU leatherの特性を生かして
甲部から履き口までをアンライニングにし
革靴が持つ窮屈感を視覚的に減らしつつ
柔らかな足当たりを実現しています。
プロダクト製作のために全国の産地へ向かう移動中や
作業場訪問の際に着脱が容易にできる事と
小さなお子さんを抱えながら靴べらがなくても
履けるようにと想い、紐の無いスリップオンシューズ。
ですが、歩行時は靴の役割を果たさないといけないので
カウンターも定位置まで入れてしっかり踵を抑えてくれます。
後姿には少しだけ、素敵なアクセントを。

ズボンの裾で履き口を覆えば、きちんとした
オックスフォードに見えるのもポイントです。

竜崇縫靴店