縁と革靴と私
最近、革との付き合い方に思うところがあり変えていこうと考えてます。
理由としては靴づくりに打ち込む中で感じた革質の変化と自分達が想い描く理想の靴が乖離しはじめたので、扱う革を一度見直すことにしました。手始めにDu puy lining calfは現在のストックで終了です。
今まではKUDUをメインにGUIDI vitello fioreとCamel leatherを、ライニングにはDu puy lining calfを『定番』と言って使用してきましたが、そもそもが限りある動物の命のもとで成り立っている素材ですし、定番というのもおかしい話。
縁があって私達の手元にやってきた革それぞれの特色を皆様に最大限お伝えして、納得いただける最適な靴をお仕立てしたい。十年ほど靴づくりをしてきた今、強く想います。その方がきっと動物達も喜ぶはず。
なんだかややこしいなぁと感じられるかもしれませんがご理解いただいた上で、製作する私達とご一緒に楽しんで貰えると幸いです。
革それぞれの特徴は文章で説明するのめっちゃ難しいので実物をご覧いただきながら詳しく説明いたしますね。
別れと出会いは表裏一体。
今ある革で靴をつくれる幸せを噛み締めながら、これから出会うであろう新たな革で竜崇の新たな魅力をお見せできればと思ってます。どうぞお楽しみに。
竜崇