現在三十代中盤の竜と崇はそれぞれが城下町だった地域で生まれ育ちました。(よく間違えられるけど僕らは兄弟ではありません)

当然と言わんばかりに町中には色々な専門店が連なる大きな商店街があって、八百屋、精肉店、豆腐屋、中華料理屋、蕎麦屋、和洋菓子店、玩具店、薬局、本屋だったり、どうやってやっていけてるんやろ?って不思議に感じる小さなブティックなどの個人経営のお店さんが醸し出す気概や活気が入り混じった空気感が大好きだった。スマホで事前情報が分かる現代とは違って、直接行かないとどんなものが並んでるか知ることができなくておもちゃ屋さんへミニ四駆とかエアガンとか遊戯王カードを買いにドキドキしながら向かったあのときのトキメキは今も忘れられない。

今年の6月に92歳で亡くなったぼくたちの師匠は大阪市内の商店街の一角で24歳から靴店を営み始め接客販売から製作と修理をご自身で担われ、亡くなる1週間前まで靴の修理をしていたと聞きました。生み出した靴に責任を持ち生涯面倒をみるというその生き様は純粋に格好良いなぁと尊敬するばかり。竜崇を始めてから8年半経った今もまだまだ試行錯誤の連続であと何十年もって考えると不安になる時もあるけど、靴を介して全国の多様なお客様や特殊な友人と出会う沢山の機会に恵まれて大袈裟かもしれないけど自分達にとっては凄く幸せな商いだと心から想います。

結局のところなにがお伝えしたかったかというと竜崇が卸売やオンラインショップをやらないのはそういう理由です。
何年か前にもどっかで書いた気がするけど最近になってブログを見てくださる方もいらっしゃると思いますし、大事なことは何遍言っても良いですよね。

さて再来週はいよいよ今年最後の受注会が福岡の冷泉荘さんで開催です。
お近くの方もそうじゃない皆様もぜひ遊びにいらしてくださいね。

どうぞ宜しくお願いします。

竜崇